１０月に締め切りとなるエイジフレンドリー補助金。高齢者の働く環境改善の助成金です。

2022年8月28日

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佐藤 正道

　

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佐藤 正道

資金調達コンサルタント/社会保険労務士 大学卒業後、中小企業支援の志を持って北海道拓殖銀行に入行。融資業務を担当して経営を学ぶ必要性を感じ、行内選抜を経て、日本生産性本部主催、経営コンサルタント養成基礎講座に出向。認定経営コンサルタント資格取得をして銀行に戻るも、経営破綻。中央信託銀行に就職したが、中小企業支援への想いは忘れられず、悶々とした日を過ごす。 その間、社会保険労務士、行政書士、FP1級、宅建士を取得し、独立を意識する。 55歳を機に三井住友信託銀行を退職し、札幌商工会議所の経営指導員を経て独立。 若き入行時の志を現在実行中。

目的

⾼齢者が安⼼して安全に働くことができるよう、中小企業事業者による職場環境の改善等の安全衛生対策の実施に対し補助を行う目的で、令和２年度に創設されました。 社会福祉施設、医療保健業、旅館業や飲⾷店等の接客サービス業等では、高齢者が就労する際に利⽤者等と密に接する業務での新型コロナウイルス感染を防⽌するための設備や作業の改善も重要です。

この補助金は来年度はあるかどうかわかりませんので、高齢者の就業環境整備を検討されている事業者様は早く決断されることをお薦めします。

対象事業者

支給対象となる事業者は、次のいずれにも該当する事業者です。

（１） 高年齢労働者（60歳以上）を常時1名以上雇用している

（２） 次のいずれかに該当する事業者であること

※労働者数若しくは資本金等のどちらか一方の条件を満たせば中小企業事業者となります

（３） 労働保険に加入している
　※そのほか支給決定に当たって審査があります。

つまり、パート社員でも対象となりますので、６０才以上のパート社員がいる事業者様にはメリットがあります。

対象経費

１ 働く⾼齢者の新型コロナウイルス感染予防
◇ 介護における移乗介助の際の⾝体的負担を軽減する機器。
◇ 介護における⼊浴介助の際の⾝体的負担を軽減する機器。
◇ 熱中症の初期症状等の体調の急変を把握できる⼩型携帯機器( ウェアラブルデバイス) を⽤いた健康管理システムの利⽤。
◇ ⾶沫感染を防⽌するための対策。
※使い捨てマスク等の消耗品、ビニールカーテン等の仮設の設備は対象となりません。
２ ⾝体機能の低下を補う設備・装置の導⼊
◇ 通路の段差の解消（スロープの設置等）、階段への⼿すりの設置。
◇ 床や通路の滑り防⽌対策（防滑素材の採⽤、防滑靴の⽀給）。
◇ 危険箇所への安全標識や警告灯の設置。
◇ 業務⽤の⾞両への⾃動ブレーキ⼜は踏み間違い防⽌装置の導⼊。
◇ 熱中症リスクの⾼い作業がある事業場における休憩施設の整備、送⾵機の設置。
◇ 体温を下げるための機能のある服。
◇ 不⾃然な作業姿勢を改善するための作業台等の設置。
◇ 重量物搬送機器・リフト。
◇ トラック荷台等の昇降設備。
◇ 重筋作業を補助するパワーアシストスーツ。
３ 健康や体⼒の状況の把握等
◇ 体⼒チェック。
◇ 運動・栄養・保健指導等の実施（健康診断、⻭科検診、体⼒チェックの費⽤を除く。）。
◇ 保健師やトレーナー等の指導による⾝体機能の維持向上活動。
４ 安全衛⽣教育
◇ ⾼齢者の特性を踏まえた安全衛⽣教育。
※労働者個⼈ごとに費⽤が⽣じる対策（ウェアラブルデバイス、防滑靴、体⼒チェックなど）
については、雇⽤する⾼年齢労働者の⼈数分に限り補助対象とします。

この補助金の使い勝手がよいところは、相見積もりが必要ないことです。

１社の見積書だけで申請ができます。

詳細については以下の厚生労働省のQ&Aをご参照ください

こちらから

補助金額

補助対象：⾼年齢労働者のための職場環境改善に要した経費（物品の購⼊・⼯事の施⼯等）
補 助 率：１／２
上 限 額：１００万円（消費税は除く。）

申請の流れ

まとめ

エイジフレンドリー補助金率は１/２、上限１００万円と金額はそれほど大きくはありませんが、労働保険に加入している６０歳以上のパートさんでも対象になるので、対象は幅広いです。

労働人口が減少して行く中で、高齢者にも働いていただく機会が今後増えていくと思われるため、職場環境を見直し、高齢者が長く働き続ける職場環境整備をしてみてはいかがでしょうか。